メンズ脱毛におけるニードル脱毛とは
ニードル脱毛とは、電気針を使用した脱毛方法のことをいいます。その電気針を処理したい毛穴に入れて、電気を流すことで毛に栄養を送っている毛乳頭などの組織を破壊します。やはり細胞を破壊する程の強い電流を流しているため、かなりの痛みを伴います。しかもニードル脱毛は一度に複数の毛穴を施術することができません。毛１本ずつを施術します。毛１本を処理するのにかなりの痛みを伴うため、処理したい毛の本数が多ければ激しい痛みに何回も襲われることになってしまいます。
また１本ずつ処理を行うことが招くのは痛みだけではありません。かかる時間と施術者の手間も他の脱毛方法と比べると格段とかかってしまいます。時間と手間がかかれば、当然料金の設定も高額になってしまいがちです。１本ずつ処理を行うため毛１本に対して単価が設定されています。例外的に一部のサロンでは１本単価ではなく、時間制にしているところもありますが、結局は時間内に処理できる毛の本数の限界が決まっていますので、それを元に算出した金額となってしまうのに変わりはありません。そして、ニードル脱毛の１本単価の相場はなんと、100～150円もかかってしまいます。もちろん本数を増やして契約すれば単価も下がっていくという仕組みではありますが、顔の毛だけでも20000本近く毛が生え
ているといわれているため、いくら単価が少し下がったからといっても、ヒゲを無くしてしまいたい方にとっては手軽に始められるものではなくなってしまいます。
ここまでお話すれば、ニードルは「ただ無駄に痛くて、時間とコストがかかる劣悪な脱毛方法」と受け取られる方もいらっしゃるかもしれませんが、ニードル脱毛が存在するのには、しっかりとした理由があります。「ニードル脱毛にしか処理できない毛」や「ニードル脱毛で処理をした方が良い方」がいらっしゃるのです。
ニードル脱毛にしか処理できない毛とは
ニードル脱毛にしか処理できない毛、それは白髪や色素の薄い毛です。最近のメンズ脱毛ですっかり主流となった光脱毛やレーザー脱毛などは、実は毛のメラニン色素(黒色)のみに反応する脱毛施術方法ですので白髪の脱毛はできません。現在存在する脱毛方法で唯一ニードル脱毛だけが白髪や色素の薄い毛に対して有効な施術ができるのです。年齢を重ねられて、ほとんどが白髪になってしまった方で、脱毛を検討される方は残念ながらほぼ全ての毛をニードル脱毛で施術をするしか方法がありません。しかし、黒い毛の方が多くて白髪が少し混じっている方は、まず光脱毛かレーザー脱毛で黒い毛を処理して、残った僅かな白い毛をニードル脱毛で処理すると比較的リーズナブルに脱毛を終えることができます。
ニードル脱毛を選択した方が良い方とは
脱毛を検討される方の中には「全てをなくしたいわけではなく、綺麗に毛の形を整えたい」という方もいらっしゃいます。いわゆるデザイン脱毛です。特にひげの形に拘られる方は１本単位でのきめ細やかなデザインを希望される方も多いです。レーザー脱毛や光脱毛でもデザイン脱毛に対応することは可能ですが、やはりニードル脱毛の１本ずつ処理する細かさには叶いません。
また、処理をしたい毛の本数が極端に少ない方もニードル脱毛を選択する方がリーズナブルかつスピーディーに脱毛を終えることができます。毛の本数が少な過ぎる故に悩んでしまうケースもあるため、そういった方はニードル脱毛を選択されることを推奨いたします。
ニードル脱毛は永久脱毛？
また、ニードル脱毛を採用しているサロンやクリニックではよくネットや広告で「永久脱毛」をうたっています。みなさんは永久脱毛という言葉を聞いてどんな脱毛を想像されるでしょうか？普通の感覚で「永久脱毛」という言葉を聞けば、未来永劫毛が生えてこなくなることを想像されますよね？しかし、脱毛業界が定義する永久脱毛はみなさんが想像されているものとはかけ離れていることをよくご理解下さい。
脱毛業界が定義する永久脱毛は「脱毛施術の１ヶ月に毛の再生率が20％以下であること」ですので、この定義なら脱毛施術完了後に20％以内の毛が生えていても永久脱毛に該当してしまうことになります。
ではニードル脱毛やその他の脱毛をすること自体に意味がないかというと、そうではありません。この定義は少しお客様にご納得いただくのには十分なものではありませんが、ニードル脱毛も、その他の脱毛方法もこの定義に該当してしまうような効果の脱毛方法ではございません。しかし、生きている限りは細胞活動を繰り返す人間の体に生えている毛を未来永劫１本たりとも生えないようにすることが難しいということをご理解ください。
最後に
もしお客様の中に「永久脱毛じゃないと嫌だ」という理由でニードル脱毛を検討されている方は一度上記の内容をご覧いただいた上で、再検討されることをお勧めします。しかし「１本単位での細かいデザイン脱毛がしたい」、「レーザー脱毛や光脱毛で残った白髪や色素の薄い毛を処理したい」という方にはニードル脱毛を推奨いたします。
